岡本亮(おかもとりょう)
1977年 兵庫県生まれ
1999年 Saint Martins Art College 中退
2002年 北欧輸入雑貨 輸入直売/卸経営責任者
2009年 ARTの現場へ復帰
2012年 GIVE LIFE TO BRAID LINE 企画個人展 神戸/兵庫
2012年 ”Lazerz!” Compound Gallery. Portland/OREGON/USA
2012年 Usuary Black but White PEN [Fundamentals] boy 東京
2013年 “Oto e Salon BAND”live performance.(宮内優里/江沢康太/高橋りえ)boy 東京
2014年 SUPPPOSE DESIGN OFFICE ビジブルドローイングペインティング with宮内優里 広島
“すべては気のせいである”
数世紀前、圧倒的な力に神を感じた人間は賢くなることで神を信じることをやめた。いや、神を信じる必要がなくなったのだ。歴史的に名高い神社仏閣は観光地となり。地方で需要のなくなった神仏は解体され、魂を抜かれ埃のかぶったインテリアとなり、神の家は安価な売り物件となった。人は「信じる性をもつ生き物」でありながら信じる対象をうしなってしまったのだ。神の不在、信仰対象の喪失の時代、金と科学、常識とルール、知識と知恵、そういう時代なのかもしれない。われわれは何を信じたいのだろう?
ビジネスや合理性に成功を見出すだけの世の中は豊かなのだろうか?そんな問いに壮大な沈黙で答えてくれる対象をみつけた。鉱物である。鉱物はこの宇宙に内包された地球で、何百、何十万年という厖大な時の流れを経て産み出された真実の塊である。正確な化学式で形成される鉱物は、時に有機的で生命を宿したかのような力のある美しい形や色をもち宇宙や地球の懐の深さを感じさせてくれる。それは過去の神仏の尊さとクロスオーバーし人の前頭葉から産み出される妄想と揺れ動く曖昧な心の自由さを底から支えてくれる。
何百、何万年という時を経過してきた鉱物は、今後数百年後の宇宙空間でさえも耐えうる美的強度を備えている。今後未来の宇宙空間においてもこの作品は何かしら地球と人というアナログ世界の曖昧さの意義を人に問い続けてくれると信じたい。
岡本亮
日時: 12月4日(金) ~ 12月13日(日) 11:00~20:00
*オープニングパーティー 12月4日(金) 18:00~21:00
場所: Midori.so2 Gallery
東京都港区南青山3-13 COMMUNE 246内