クリエイティブ都市学 – Portland

6月15日(月) 〜 | 創造性が発揮される場所に、都市の未来がある

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オレゴン州ポートランド。上質な日常生活を送るライフスタイルが実現できる街として、移住者が増え、ポートランド的な価値観はこれからの生き方を考える時の、重要な方位磁石となりそうです。自由大学、6月から始まる「クリエイティブ都市学」では、ポートランドに関わる様々なゲストとともに、これからの都市のあり方、働き方、暮らし方などを探求します。

自由大学
「大きく学び、自由に生きる」をテーマに、知的生命力がよみがえるユニークな講義を展開する学びの場。IT、出版、旅、ライフスタイル、日本文化、これからの働きかたなど、時代が求める様々なテーマで、自ら考え、自ら行動する姿勢を育む場所を創っています。2009年の開校以来、120種類以上の講義を開講、のべ6000人を超える人が、学び、笑い、考え、ちょっと自由になっています。
Words: 自由大学
Photography: Dina Avila



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未来志向な都市をつくる考え方、あり方を探求する

 

あなたは100年後の未来を考えて生活をしていますか?次世代のライフスタイルを体現している街として、頻繁に雑誌などに取り上げられるようになったアメリカ、オレゴン州ポートランド。人口60万人(船橋市くらい)とアメリカで29番目の人口都市であるにも関わらず、NIKEやワイデン+ケネディ、Kinfolk Magazineなど、世界に影響力を与える企業が本拠地を構え、私たちを魅了するカルチャーが生まれ続けています。

美味しいコーヒーを飲みたいなら、自分でローストすればいい。乗りたい自転車がなければ詳しい人に聞きながら、セルフビルドすれば良い。このような“DIY精神”が原動力となっている、個人経営のお店が多いのも特徴に挙げられます。また、クオリティ・オブ・ライフという、上質な日常生活を送るライフスタイルが実現できる街として、移住者が増え、ポートランド的な価値観は新たな経済効果を生んでいます。

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実際、ポートランドの街にはとても心地が良いのです。都市再生の好事例として知られるパール地区の開発は、1997年から始まった官民共同プロジェクトです。寂れてしまった倉庫街にある鉄道のターミナルビルだった歴史的建造物を、環境に配慮した建物EcoTrust Buildingとして復活。その中に建物のコンセプトにあうテナントを、企業もNPOも問わず選び入れました。そうして再生させた建物が、都市再生の象徴になるように求心力を持たせたのです。そこを中心に、25カ所のアートギャラリーや50軒のカフェやレストラン、3つのアートスクール、そしてオフィスや住居を混在させ、街全体に森のような多様な生態系が形成されていきました。

この講義では、毎回ポートランドに関わる多様な方をゲストを迎えます。都市のあり方や働き方、暮らし方などを議論し、相反する考えを乗り越え、新しい事を生み出そうとするクリエイティブな思考を持って、未来を作る姿勢を探求します。

こんなかたが対象です。
・未来のまちづくりに興味がある人
・独立して仕事をはじめたい人
・自分の中の価値観をアップデートしたい人

 

講義計画

第1回
ポートランド概要

なぜポートランドが注目に値するの?流行だけでは終わらない、ポートランドから学ぶべき価値観を、『TRUE PORTLAND』の編集者からお話を伺います。

第2回
コーヒーカルチャーと人のつながり

ポートランド発「スタンプタウン・コーヒー」の豆を日本で唯一販売し、コーヒースタンドを営む松島大介さんをお迎えします。ポートランドの長年住んだ経験から、日本でコーヒースタンドをはじめた経緯、コーヒーを取り巻く人々の関係をお伺いします。
ゲスト:松島大介 さん( PADDLERS COFFEE 店主)

第3回
強みを活かした働き方

PDXを本拠地にするクリエイティブエイジェンシー、W+K tokyoで12年働きWidenismとともにPDX精神を取り込み、現在もその精神を持って自らクリエイティブチームを率いるブルースさんに働くの観点からWhy Portland? してみる。
ゲスト:ブルース イケダ さん(JKD Collective 株式会社代表取締役)

第4回
アーティストが多い街

90年代からバンド活動をしているアーティストが移り住み、ライブハウスをはじめ、至る所で様々が音楽が奏でられている。現在でもアナログレコードショップやカセットテープレーベルが幅を効かせ、一本筋の通った音楽シーンが存在している。ポートランド生まれで、オレゴン大学時代はラジオDJとして活躍していたゲストを迎え、アーティストを魅了する街の要因を探ってみましょう。
ゲスト:ジェイ コウガミ さん(音楽ブロガー、音楽ブログ「All Digital Music」編集長、ギズモード・ジャパン副編集長)

第5回
未来の都市像とは?

PDXを20年近く行き来し、さらには世界中を飛び回り様々な都市を見てきた経験を持つ黒崎さんに未来の都市像をお伺いします。
ゲスト:黒崎輝男 さん(自由大学ファウンダー)
クリエイティブ都市学-Portland
定員20名

日程
第1回 6月15日(月)19:30-21:00
第2回 6月22日(月)19:30-21:00
第3回 6月29日(月)19:30-21:00
第4回 7月6日(月)19:30-21:00
第5回 7月13日(月)19:30-21:00

6月11日(木)まで受付中

授業料
28,000円 (全5回/税込)
※事前銀行振込

場所
自由大学(COMMUNE 246内)

キュレーター
小柴美保 岡島悦代

参考図書
TRUE PORTLAND

昨年開催した自由大学のクリエイティブ・キャンプの様子がコラムとして掲載しています。

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『TRUE PORTLAND Annual 2015 – The unofficial guide for creative people』
定価:¥1,800(税込) ISBN978-4-9907396-5-2 発行人:黒﨑輝男 発行元:BRIDGE LAB 発売元:メディアサーフコミュニケーションズ(株)

 

関連講義
CREATIVE CAMP in ポートランド 2015